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排便

排便と言えば、「いかに失便しないか?」ということでしょう。そうすると、服薬、水分、食事、体調管理、生活リズムがまずは重要ですね。特に排便に関係する食べ物の特徴は知っておくと良いでしょう。 他にも排便,栄養,食べ物と検索すると有益な情報を得ることが可能です。

排便については専門家に任せ過ぎず、当事者の方々も一般的なことを知っておく必要があると思います。人体の解剖や排泄の生理やメカニズムについて理解して、排便について検討してもらった上で、排便について再考してもらいたいということです。また、ストマや盲腸ポートという排便方法もありますが、このサイトではあえて記載を避けます。 皆さまで探してください。 臥床排便か座位排便か?
病院においては、自分で排便ができない、または今後も排便の自立が困難である場合は臥床排便を選択することがほとんどであると思います。

これは、排便時に血圧の変動があるため座位では転倒リスクがあること、将来的にも臥床排便になることが予測されること、座位ではシャワーキャリーに移乗する必要があり業務が大幅に大変になることで臥床排便を選択します。つまり臥床排便のメリットは安全性と看護スタッフと当事者の安楽さということが言えます。

座位排便のメリットは、便が排出しやすい姿勢であること、部屋が臭くならないこと、人間としての尊厳が保たれることだと思います。

正直なところ、座位で排便をすることは、介助スタッフも本人も楽ではないので、座位での排便をする必要性を感じる方は、失禁がどの程度減るのか、直腸やその周辺組織への影響が減るのかということではないでしょうか?

もちろん、排便はトイレでしたいということであれば、座位での排便を妨げるものではありません。臥位排便で失便がなく、排便がうまくいっているのであれば、敢えて座位での排便に変更することは少ないでしょう。 臥位排便でどうしても失便が多く、生活リズム、食事、水分、服薬でも調整ができないという方はシャワーキャリーでの座位排便を試す価値はあると考えます。もちろん,脊髄損傷者の排便支援に経験のある専門職がいるという条件です。

シャワーキャリーについては注意点すべき点があります。頸髄損傷で座位バランスが不良な方は一般的なシャワーキャリーだと、背もたれが低すぎたり,座幅が大きすぎたりする理由で座位姿勢が不安定となることがあります。転落のリスクが伴い、また落ち着いて座れないために排便どころではありません。安心した環境で排便をするためには、その人にあったシャワーキャリーを選定することが必要です。

私が推奨しているのは、松永製作所でセミオーダーで作成するシャワーキャリーです。脊髄損傷の方はすべて自身の車いすは自身の体に合うようにオーダーで作成するのに、シャワーキャリーは既製品というのに違和感があります。シャワーキャリーの購入には障害福祉制度においては日常生活用具という枠において10万円の補助があります。 セミオーダーになっても数万円の支払いで購入が可能です。 なお,セミオーダーのシャワーキャリーは松永製作所のメインのラインナップではないため、インターネットに記載はありませんが、対応はしてくれます。

注意点として、お住まいにおいて,お尻に手が届く程度の介助スペースがない、トイレの入り口が狭くて入らないなどの環境的な制限がある場合等にはシャワーキャリーはそもそも使用できません。経験のある福祉用具専門の作業療法士がいないと対応は難しいかもしれません

当法人では脊髄損傷の利用者に適した様々な排便方法を支援しておりますので,ご興味のある方は,法人にご連絡ください。
info@reh-village.jp

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