暮らす
家を探す
自宅の環境は段差が多くて住めそうもない、築年数がかなり古いので引っ越しを考えている、もともと住み替えを考えていた、一人暮らしをしたいなど、もともと住んでいた場所を離れる際、どのように住まいを探すのか、どのような住まいなら良いのかなどの情報提供をします。まず、固定観念として考え直すべき事項としては、
『車いすでの生活は完全なバリアフリー住宅が必要』
ということです。もちろん資金力がある方は完全なバリアフリーにして生活をしやすくするのは良くある話ですが、バリアアリーがダメということでもないのです。そもそもバリアフリーな物件はほとんど存在しません。市営住宅か高額の高齢者専用住宅くらいでしょう。
事実として、私が知っている人では身の回り動作が困難な障がい当事者が普通の賃貸アパートに住んでいますし、対麻痺の方は段差があるアパートを住めるように改修して住んでいるということです。
住まいに多額の資金をかけられない方で物件を探す際には、車いすなので広いスペースが必要だ、段差がない、開き戸は使えないなどと思わずに、どのようにすれば生活ができるだろうかと福祉用具に詳しい住宅改修業者や担当セラピストと相談しながら進めてください。基本的な考えは、まずは今の住まいでどうやって暮らすかです。
それでも、今の住まいが困難な方は
@築年数が10年以内のマンションを購入して改修する。
近年のマンションは段差がかなり少なく、車いす生活を想定している住宅が多くあります。大がかりな改修工事は必要ありませんが、マンション購入に係る初期コストが必要です。
長期的に考えると比較的安いです。
A市営、県営、URの物件を探す。
最も低コストで済みやすい場所ですが、入居できる確率は高くありません。なお,この確率は様々な条件(ひとり親等)で上がることがあります。
B住めそうな中古戸建住宅を改修する。
これも中古マンションと同様です。
C賃貸アパートで住宅改修を伴う工事はしない、または小規模として、主に福祉用具を使用する。
費用が少なく済む方法です。
D高齢者専用住宅に暮らす
月々の費用はかかりますが、完全バリアフリーです。
住まいを探す時に知っておきた情報があります。 「居住支援協議会」と「あなたのお住まいの県 or 政令指定都市」を検索すると、入居しやすいアパートや入居の支援をしてくれる団体が記載してあります。
また、下記の事業もご参考にしてください。
住宅改修の具体的な内容は別メニューで設定してありますので、ご参照ください。
(2016.1現在)